外国人の来院受け入れ対応を強化するために
SMILE CALL(スマイルコール)の導入を決断
総合病院 聖隷浜松病院
事務次長 山田氏、病棟看護課長 河野氏
業態: | 医療業 |
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利用プラン: | プレミアムプラン |
設置場所: | 病棟及び病室 |
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主な利用用途: | 術前、術後の問診や経過観察、通訳者が帰宅後の夜間の患者対応 |
聖隷浜松病院は、静岡県浜松市の市街地に位置し、JCI(国際的医療機能評価機関)による認証を2012年11月に日本国内で5番目に取得するなど、医療の質・安全性の向上に対し、積極的に取り組んでいる。病床数750床を有し、地域の中核病院として高度急性期医療の役割を担っている。また、ジャパン インターナショナル ホスピタルズ(Japan International Hospitals: JIH)へ推奨されるなど、外国人の受け入れ体制の整備にも力を注いでいる。今回は、事務次長の山田氏と病棟看護課長の河野氏にインタビューを行った。
POINT
- 知人や外国人同士のコミュニティの口コミから来院する
- 2012年から国際基準の医療機能評価の認証を受け、更新審査にも合格
- 病棟内のコミュニケーションに於いて活用
- 今後はメディカルツーリズムの受け入れを念頭に院内の体制を強化していく
INTERVIEW
来院される外国人患者様はどのような方でしょうか。
過去においては、プライバシーの観点から、国籍データを確認していませんでした。しかしながら、JIHへの手挙げを契機に、2016年8月から、国籍の確認を始めました。2017年7月までの1年間で外来来院数が1,933人、入院患者数が95人です。 但し、多くの方々は、日本の保険証を持っていらっしゃいますので、日本に在住し、勤務されている方やそのご家族の方々だと思われます。
外国人の方はどのようにして病院に来られるのでしょうか。
外来受診の場合、紹介状及び予約が必要な診療科(紹介予約制)がありますので、事前に確認いただくように案内しております。但し、外国人患者様の場合は、紹介状なしで直接来院される方が日本人に比べ多くなっています。
その理由として、外国人同士のコミュニティの中で、口コミで病院を探される事が多い事や、「かかりつけ医」という制度が外国人の中で浸透していないのだと思われます。
外国人患者様が受診する場合、基本的には、本人が日本語を話せるか、もしくは通訳ができる方を同伴して、受診していただいております。しかしながら、入院になった場合などは、同伴者が帰ってしまう時間が発生するため、そういった時に言語の問題により、コミュニケーションがうまく取れないというような課題も現実としてありました。
来院数が多い国籍を順に挙げると、1位ブラジル、2位中国、3位フィリピンとなっています。受診科目として多いのは、産科、小児科、救急です。
また、最近では、メディカルツーリズムに対する問合せも増えています。
総合病院 聖隷浜松病院
- 住所
- 〒430-8558 静岡県浜松市中区住吉2-12-12
- 事業内容
- 医療機関
- 代表者
- 院長 鳥居 裕一
- 従業員数
- 2,046名(2017年4月1日)
聖隷浜松病院は、静岡県浜松市の市街地に位置し、JCI(国際的医療機能評価機関)による認証を2012年11月に日本国内で5番目に取得するなど、医療の質・安全性の向上に対し、積極的に取り組んでいる。病床数750床、常勤職員が約2,000名(2017年4月時点)と民間病院の中では全国的にも大きい規模である。